2023.11.13
マンションは、鉄筋コンクリート構造で外壁が厚いため、一戸建てに比べて断熱性が低い傾向にあります。そのため、冬は寒く、夏は暑くなりやすいというデメリットがあります。
しかし、マンションリフォームで断熱性を高めることで、冬は暖かく、夏は涼しく、快適な住まいを手に入れることができます。
断熱リフォームには、窓や壁、床、天井などの断熱材を施工する方法や、内窓を設置する方法などがあります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
窓は、住宅の熱の出入り量の約4割を占めると言われています。そのため、窓の断熱性を高めることで、断熱効果を大きく上げることができます。
窓の断熱リフォームには、以下のような方法があります。
* **断熱ガラスへの交換**
断熱ガラスへの交換は、最も手軽に断熱効果を上げることができる方法です。断熱ガラスは、2枚以上のガラスを合わせたもので、空気層が断熱層として働きます。
* **内窓の設置**
内窓の設置は、既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する方法です。これにより、窓と窓の間に空気層が生まれ、断熱性が高まります。
* **窓枠の改修**
窓枠の改修は、窓枠自体を断熱材で覆う方法です。窓枠は、外気と室内の温度差によって熱が伝わりやすくなっています。窓枠を断熱材で覆うことで、熱の伝わりを抑えることができます。
補助金の適用
窓の断熱リフォームでは、経済産業省と環境省が共同で実施する「先進的窓リノベ事業」の補助金が適用される場合があります。
この事業では、断熱性能の高い窓への交換や、内窓の設置などを行う場合、窓1枚あたり最大30万円の補助金が交付されます。
補助金の対象となる窓は、次のとおりです。
補助金の申請は、施工業者が行います。リフォームを検討している際には、施工業者に補助金の適用が可能かどうかを必ず確認しましょう。
壁も、住宅の熱の出入り量の約3割を占めると言われています。そのため、壁の断熱性を高めることで、断熱効果を上げることができます。
壁の断熱リフォームには、以下のような方法があります。
* 断熱材の施工
* 二重壁の設置
断熱材の施工は、壁の中に断熱材を充填する方法です。断熱材には、グラスウールやウレタンフォームなど、さまざまな種類があります。
二重壁の設置は、壁を2枚重ねにする方法です。内側の壁に断熱材を充填することで、断熱性を高めることができます。
床も、住宅の熱の出入り量の約2割を占めると言われています。そのため、床の断熱性を高めることで、断熱効果を上げることができます。
床の断熱リフォームには、以下のような方法があります。
* 断熱材の施工
* フローリングの張り替え
断熱材の施工は、床下に断熱材を充填する方法です。断熱材には、グラスウールやウレタンフォームなど、さまざまな種類があります。
フローリングの張り替えは、断熱性の高いフローリングに張り替える方法です。フローリングには、樹脂製のフローリングや複合フローリングなど、断熱性の高いものがあります。
天井も、住宅の熱の出入り量の約1割を占めると言われています。そのため、天井の断熱性を高めることで、断熱効果を上げることができます。
天井の断熱リフォームには、以下のような方法があります。
* 断熱材の施工
* 天井材の張り替え
断熱材の施工は、天井裏に断熱材を充填する方法です。断熱材には、グラスウールやウレタンフォームなど、さまざまな種類があります。
天井材の張り替えは、天井材自体を断熱材入りのものに張り替える方法です。天井材には、石膏ボードや断熱材入りの天井材など、断熱性の高いものがあります。
マンションリノベーションで断熱を上げる場合、以下の点に注意が必要です。
マンションでは、規約や共用部分の制限がある場合があります。リノベーションを行う前に、必ず規約を確認しましょう。また、窓や壁などの共用部分を改修する場合は、管理組合の許可が必要です。
断熱リフォームには、費用がかかる場合があります。事前に費用を十分に確認しておきましょう。
断熱リフォームには、工期がかかる場合があります。工期が長くなると、生活に支障をきたす場合があるので、事前に工期を確認しておきましょう。
断熱材には、グラスウールやウレタンフォーム、発泡スチロールなど、さまざまな種類があります。断熱材の種類によって、断熱効果や施工方法が異なるので、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、最適な断熱材を選択しましょう。
断熱リフォームは、専門的な知識と技術が必要です。施工業者を選ぶ際には、実績や口コミを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
マンションリフォームで断熱を上げると、以下のメリットがあります。
断熱性を高めることで、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができます。また、冷暖房の使用量を減らすことで、光熱費の節約にもつながります。
断熱性を高めることで、結露やカビの発生を抑えることができます。結露やカビは、健康被害や建物の劣化の原因にもなります。
断熱性を高めることで、室内の温度差を抑えることができます。室内の温度差があると、ヒートショックなどの健康被害のリスクが高まります。
マンションリフォームで断熱を上げることで、快適で健康的な住まいを手に入れることができます。ぜひ、ご検討してみてはいかがでしょうか。