2024.04.06
家族が増える喜びと共に、住まいに対する願いもふくらむもの。
でも、理想のリフォームや新築には、それなりの費用がかかるものですよね。
ここで注目したいのが、子育て世帯に向けた絶好のチャンス、「子育てエコホーム支援事業」です。
最大60万円の補助金を活用して、家族みんなが快適に過ごせるお家にリノベーションしませんか?
この記事でわかること
・子育てエコホーム支援事業の概要と2023年度のこどもエコすまい支援事業との違い
・対象者と補助金額の詳細
・対象となるリフォーム工事内容と申請の方法や時期
目次
快適で、子どもたちがのびのびと育てる省エネ型の家…そんな夢を叶えるための一助となるのが、「子育てエコホーム支援事業」です。
この制度がどんなものなのか、見てみましょう。
子育てしている家庭にとって、住宅の省エネリフォームや新築は大きなテーマ。
でも、費用が気になりますよね。
ここで活躍するのが「子育てエコホーム支援事業」。
これは、子育て世帯や若い夫婦を対象にした、エコな家づくりを応援する国からの補助金です。
このおかげで、家計にやさしい省エネリフォームが現実のものとなり、快適な住環境を手に入れられます。
前年の「こどもエコすまい支援事業」と比べて、今年度の支援事業はさらにパワーアップしました。
新築もリフォームも、より広くカバーするようになり、家づくりの夢がより大きく広がります。
補助金の上限額もアップし、手続きもシンプルに。
つまり、以前よりも多くの家族が、もっと手軽に夢の家づくりを始められるようになったんです。
子育て世帯やエコに興味がある家族にとって、自宅を省エネルギー化することは大きなテーマです。
しかし、そんな夢を叶えるための支援策、「子育てエコホーム支援事業」はどのような家庭がどれほどの補助を得られるのか、その詳細を見ていきましょう。
新築を考える家庭には、特に子育て世帯や若者夫婦世帯が対象となります。
省エネ性能が高い新築住宅への補助金は、以下の通りです。
特定の地域条件下では、補助額が調整される場合があります。
これは、地域の環境リスクや開発の可否を考慮して設定されています。
子育てエコホーム支援事業では、エネルギー効率の向上を目指すリフォーム工事を計画する全ての世帯を支援の対象としています。
具体的な補助金の額は、リフォームの内容によって異なります。
またリフォームの場合子育て世帯や若者夫婦世帯だけでなく、子育て世代でない世帯も利用できます。
子育てをしていない世帯も、自宅の省エネ化や快適性の向上に向けたリフォームに対する経済的な支援を受けることが可能です。
エネルギー効率の向上、快適な生活空間の実現、そして環境への配慮を兼ね備えたリフォームを実現し、理想の住まいを手に入れましょう。
子育てエコホーム支援事業では、住宅の快適性と省エネ性を向上させるために、さまざまなリフォーム工事が補助金の対象になります。
ここでは、それらのリフォーム工事内容を具体的に解説します。
リフォーム工事は大きく分けて、「必須工事」と「任意工事」にカテゴライズ。
必須工事のいずれかを実施すると、任意工事も補助金の対象になります。
カテゴリー | 対象工事 | 補助金の対象 |
---|---|---|
必須工事 | ①開口部の断熱改修 | ・ガラス交換 ・内窓設置(交換) ・外窓交換 ・ドア交換 |
必須工事 | ②外壁、屋根・天井または床の断熱改修 | 断熱材の追加や交換 |
必須工事 | ③エコ住宅設備の設置 | ・節水トイレ ・節湯水栓 ・その他節水 ・節電設備 |
任意工事 | ④子育て対応改修 | ・家事負担軽減設備の設置 ・防犯性 ・防音性向上開口部の改修 ・キッチンセットの交換を伴う対面化改修 |
任意工事 | ⑤防災性向上改修 | 合わせガラスや合わせ複層ガラスへの交換 |
任意工事 | ⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 | ・手すりの設置 ・段差解消 |
任意工事 | ⑧リフォーム瑕疵保険等への加入 | リフォーム瑕疵保険への加入 |
窓やドアの断熱性を高めることで、冷暖房効率がよく省エネな住まいにするリフォームです。
次の4つのリフォーム工事内容が補助金の対象となっています。
■省エネ基準レベル
サイズ | ガラス交換 | 内窓設置・外窓交換 | ドア交換 |
---|---|---|---|
大 | 11,000円/枚 | 25,000円/箇所 | 37,000円/箇所 |
中 | 8,000円/枚 | 20,000円/箇所 | - |
小 | 3,000円/枚 | 17,000円/箇所 | 32,000円/箇所 |
■ZEHレベル
サイズ | ガラス交換 | 内窓設置・外窓交換 | ドア交換 |
---|---|---|---|
大 | 14,000円/枚 | 34,000円/箇所 | 49,000円/箇所 |
中 | 10,000円/枚 | 27,000円/箇所 | - |
小 | 4,000円/枚 | 22,000円/箇所 | 43,000円/箇所 |
※ガラス交換は箇所数ではなく、交換するガラスの枚数を乗じて算出。ドアに付くガラスのみの交換の改修は対象外とする。
※内窓設置は、内窓交換を含む。
※面積は交換ガラスの寸法、もしくはサッシ枠・引戸の戸枠の枠外寸法とする。
レベルにするかによって、補助金が変わります。
対象となる断熱材の種類や使用量など、細かく規定されています。
レベル | 外壁 | 屋根・天井 | 床 |
---|---|---|---|
省エネ基準レベル | 112,000円/戸 | 40,000円/戸 | 72,000円/戸 |
ZEHレベル | 151,000円/戸 | 54,000円/戸 | 96,000円/戸 |
節水や節電につながる設備、ガスの使用量を減らせる設備の設置も、子育てエコホーム支援事業の対象です。
節水トイレと節湯水栓は台数に応じた補助金が適用になります。
それ以外の内容は何台設置しても一定の金額です。
エコ住宅設備の種類 | 補助額 |
---|---|
太陽熱利用システム | 30,000円/戸 |
高効率給湯器 | 30,000円/戸 |
高断熱浴槽 | 30,000円/戸 |
蓄電池 | 64,000円/戸 |
節湯水栓 | 5,000円/台 |
節水型トイレ | 掃除しやすいトイレ:22,000円/台 (上記以外は20,000円/台) |
子育て対応改修は、次の4つのリフォーム内容です。
・家事負担の軽減する設備の設置
・防犯性の向上する開口部の改修
・生活騒音への配慮する開口部の改修
・キッチンセットの交換を伴う対面化改修
設備 | 補助額 |
---|---|
ビルトイン食洗機 | 21,000円/戸 |
掃除しやすいレンジフード | 13,000円/戸※1 |
ビルトイン自動調理対応コンロ | 14,000円/戸※1 |
浴室乾燥機 | 23,000円/戸 |
宅配ボックス | 住宅専用の場合:11,000円/戸 共用の場合:11,000円/ボックス (最大20ボックスまで)※2 |
※1「キッチンセットの交換を伴う対面化改修」で補助金が交付される場合、本項目は補助の対象となりません。
※2共用の宅配ボックスについて、例えば1つの宅配ボックスに4つのボックスが設置されている場合は40,000円となります。
開口部の大きさの区分及び改修方法に応じて定める下表に示す補助額に、施工箇所数を乗じて算出した補助額とします。
サイズ | 外窓交換 | ドア交換 |
---|---|---|
大 | 37,000円/箇所 | 54,000円/箇所 |
中 | 26,000円/箇所 | ― |
小 | 22,000円/箇所 | 38,000円/箇所 |
屋外に面する窓やドアを交換して、防音性を高めるリフォームです。
ガラス交換、内窓の設置(交換)、外窓交換、ドア交換が対象になります。
ガラス交換 | 内窓設置・外窓交換 | ドア交換 | |
大 | 11,000円/枚 | 25,000円/箇所 | 37,000円/箇所 |
中 | 8,000円/枚 | 20,000円/箇所 | - |
小 | 3,000円/枚 | 17,000円/箇所 | 32,000円/箇所 |
※ガラス交換は箇所数ではなく、交換するガラスの枚数を乗じて算出。ドアに付くガラスのみの交換の改修は対象外です。
※内窓設置は、内窓交換を含む。
壁付けキッチンや独立キッチンなどを、対面キッチンへとレイアウト変更するリフォームです。
今お使いのキッチンセットを移設するリフォームは対象外です。
新しいキッチンセットへの交換が必須です。
キッチン交換に伴う対面化改修 | 90,000円/戸 |
※キッチンセットの条件:キッチン用シンク・調理台・コンロ(IHクッキングヒーター含む)・調理室用の換気設備の4つの設備すべてを備えていること
※レイアウトの条件:シンク・調理台・コンロの2つ以上の正面に立ったとき、リビングまたはダイニングの半分以上が見渡せる
地震や台風などの自然災害に強い住まいへの改修も支援対象です。
耐震補強や防水対策を行うことで、家族の安全を守ることができます。
サイズ | ガラス交換 | 外窓交換 |
大 | 17,000円/箇所 | 41,000円/箇所 |
中 | 12,000円/箇所 | 27,000円/箇所 |
小 | 7,000円/箇所 | 16,000円/箇所 |
※ガラス交換は箇所数ではなく、交換するガラスの枚数を乗じて算出。ドアに付くガラスのみの交換の改修は対象外です。
手すりの設置・段差解消などのバリアフリーリフォームも、子育てエコホーム支援事業の対象になります。
手すりの設置 | 段差解消 | 廊下幅等の拡張 | 衝撃緩和畳の設置 |
5,000円/戸 | 7,000円/戸 | 28,000円/戸 | 20,000円/戸 |
空気清浄機能や換気機能がついたエアコンの設置も補助金の対象です。
設置を行った設備の冷房能力に応じた補助額にその台数を乗じた補助額を算定。
それらを合計した補助額となります。
エアコンの冷房能力 | 補助額 |
3.6KW以上 | 26,000円/台 |
2.2KW超~3.6KW未満 | 23,000円/台 |
2.2kW以下 | 19,000円/台 |
対象となるリフォーム瑕疵担保保険または大規模修繕工事瑕疵保険への加入に対して、1契約あたり下記金額にて補助します。
リフォーム瑕疵担保等への加入 | 7,000円/戸 |
子育てエコホーム支援事業への申請は、特定の期間内に行う必要があります。
ここでは、申請できる期間、具体的な申請方法、そして申請に関する重要なポイントを詳しく説明します。
適切な手続きを行うことで、リフォームに必要な補助金を確実に受け取ることができます。
申請にはタイミングがあります。リフォームの工事に入る前に、まずはプランを練りましょう。
そして、重要なのが着工日です。
2023年11月2日以降に着手した工事が対象です。
すべての工事が終わったら、リフォーム会社が補助金の交付申請を行います。
でも、待って!この補助金は先着順なんです。
つまり、予算がなくなり次第、申請は終了してしまうので、早めに動くことがカギとなります。
補助金の申請は工事が終わったあとに行いますが、その時点で予算上限に達していると補助金を受け取ることができません。
そのため予算が確保されるよう、着工後に交付申請の予約をしておくと安心です。
最後に申請できるのは2024年12月31日ですが、その前に予算が尽きる可能性が高いので注意してください。
交付申請の予約(任意)
工事着工後であれば予約が可能です。
予約後3ヶ月以内に交付申請をしなければ、予約は取り消されます。
※予約提出期間:2024年4月2日〜11月30日(予算上限に達すると終了)
ここでは、みんながよく持つ疑問にお答えしていきます。
ちょっとした疑問が解消されると、事業への申請もぐっとスムーズになるはずです。
子育てエコホーム支援事業は、他の国の補助金と基本的には併用できないです。
しかし、工事の内容が違う場合は、併用できることもありますよ。
併用できるかどうかは制度によってルールが違うので、しっかりと確認が必要です。
ただし、住宅省エネ2024キャンペーンの中でやっている「先進的窓リノベ2024事業」と「給湯省エネ2024事業」は、子育てエコホーム支援事業と重複しない範囲であれば、併用が可能です。
一番お得な補助金を選べるように、ワンストップ申請の仕組みが整っているので、安心してくださいね。
この支援事業は、2023年11月2日以降に着手したリフォーム工事が対象です。
2024年の12月31日までに工事をすべて終える必要があります
もし2024年の12月31日より前に補助金の予算がなくなってしまったら、それ以後は申請ができなくなるので、気をつけてください。
補助金の残り予算は公式サイトで随時更新されています。
定期的にチェックして、リフォーム会社と申請のタイミングについて話し合うといいですね。
補助金の申請については、実はリフォームを行う会社が代わりに手続きをしてくれます。
ですから、リフォームをお願いする皆さんが直接手続きをする必要はないですよ。
ただ、申請の過程で、身分証明書や住民票など、個人を証明する書類が必要になることがあります。
そのため、そういった書類は事前に準備しておくとスムーズに進められますね。
補助金を利用するためには、リフォーム会社がこの支援事業に対応している必要があります。
ほとんどの会社が対応していますが、念のため契約前に確認すると安心です。
信頼できる会社を選んで、安心してリフォームを任せましょう。
この記事では、子育てエコホーム支援事業の概要から申請の方法、よくある質問まで、家族が快適な住環境を手に入れるための重要な情報を紹介しました。
●子育てエコホーム支援事業とは:
この国の制度は、エコフレンドリーなリフォームを通じて、家族の生活空間をより快適にするための補助金を提供します。
●申請のタイミング
2023年11月2日以降に着工されたリフォームが対象で、2024年12月31日までにすべての工事を完了し、申請を終える必要があります。
●申請の方法
リフォーム会社が代わりに申請手続きを行うケースが多いですが、本人確認書類や住民票などの準備が求められます。
●補助金の併用
他の補助金との併用は基本的には難しいですが、例外もあります。特に、「先進的窓リノベ2024事業」と「給湯省エネ2024事業」は併用可能です。
計画段階から、しっかりとした準備と情報収集を行い、家族みんなが幸せに暮らせる住まいを手に入れましょう。